蟹を美味しく食べるには、種類別に旬をする事が重要です。
蟹の種別による美味しい旬のシーズンを調べてみました。
一般的にカニは脱皮したばかりだと美味しくありません。脱皮してから時間が経っている方が美味しいのです。脱皮したばかりのカニは身が細くてスカスカのカニが多いのです。脱皮してから時間が経っているカニは身が詰まっており、美味しいカニです。
ズワイガニ | 11月〜3月頃、北海道は4月〜5月頃 |
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タラバガニ | 1月〜5月頃、9月〜10月頃 |
花咲ガニ | 7月〜9月頃 |
毛ガニ | 12月〜3月頃、一年中漁獲があり地域によっては夏や秋も。 |
カニの旬 美味しい季節の目次
ズワイガニの旬 美味しい季節
ズワイガニの旬の時期は、おおむね11月〜3月頃です。
地域によって旬のシーズンが若干違います。北海道は寒いため、日本海のズワイガニよりも旬の季節が遅くなり、4月〜5月と言われています。寒さが厳しく雪が降る季節になった方が、カニは身がしまり、ひときわ美味しくなります。
春になるとズワイガニの産卵時期になり、禁漁期に入り、漁が禁止されます。
ズワイガニは「冬の味覚の王様」とよばれ、大変人気のあるカニの種類です。塩で茹でたり蒸して食べたりします。新鮮であれば、お刺身にしても美味しいですよ。
「松葉ガニ」「越前ガニ」なども「ズワイガニ」の一種です。地域ブランドを強調したものと思われます。
ズワイガニの甲羅に付いている黒い粒はなに?
ズワイガニの甲羅に黒い粒がついているのを見た事はありませんか?あれは「カニビル」という「ヒル」の卵だそうです。この「カニビル」の卵はズワイガニの美味しさをチェックする重要なポイントです。
「カニビル」は硬い殻に卵を産みつけますので、脱皮直後のカニには卵は付いていません。つまり「カニビル」の卵が付いているズワイガニは、脱皮してからある程度の時間が経っていることの証明です。こういったズワイガニは身が沢山詰まっており、美味しいカニとされています。
タラバガニの旬 美味しい季節
タラバガニの旬の時期は、おおむね1月〜5月頃と、9月〜10月頃です。
タラバガニの脱皮時期は早いと11月頃から始まるようです。ですので、9〜10月に食べるか、もしくは、脱皮をしてから時間が経った5月頃に食べるのが良いでしょう。
塩で茹でたり、蒸しガニにしたりして食べます。生のまま、お刺身にして食べる事もありますが、加熱調理に比べて旨味は少ないようです。
日本ではメスの捕獲が禁止されているので、国産のメスタラバガニは流通していません。ロシア産等の輸入物であればメスも流通しており、「子持ちタラバ」といった卵をもったカニも販売されています。
花咲ガニの旬 美味しい季節
花咲ガニの旬の時期は、おおむね7月〜9月頃です。
北海道根室近郊など少ない地域でしか穫れない稀少なカニです。他のカニと違い、漁獲時期が夏場になるので、旬も夏場になります。
通常は茹でて煮ガニにして食べます。生のまま炭火で焼いて食べる「焼きガニ」も美味しいです。味はズワイガニ等に比べると淡白な味をしています。
カニを食べたくなる冬の季節には食べる事ができないので、夏は忘れずに食べたいカニですね。
毛ガニの旬 美味しい季節
毛ガニの旬の時期は、おおむね12月〜3月頃です。しかし一年中漁獲があり、地域によっても旬が違います。北海道の場合、オホーツクは春から夏、噴火湾は夏、道東は秋頃が旬になります。
毛ガニは、ズワイガニやタラバガニに比べて身が少ないので物足りない感じがします。ボリューム感を求める人にはお勧めできません。しかし、甘みに富み、蟹味噌も多い特徴があります。
まとめ
どのカニも漁が解禁になる時期は、出回る数も少ないので価格も高めになりがちです。流通数が多くなってくれば価格も落ち着いてくるでしょう。
花咲蟹など一部を除いて、ほとんどのカニはみんなが普通に「カニを食べたい!」と思う真冬が旬と重なるので、その頃に食べるのがいいでしょう。贈り物にするのもその頃が良いですね。相手にも喜ばれます。
カニの種類によっては年末に脱皮を始めている種類もありますので注意が必要です。